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認知症ステップアップ研修の活動報告書

今回令和7年度認知症OTステップアップ研修を11月21日19時半から開催いたしました。

平日の開催でしたが31名ご参加いただきました。大阪公立大学の田中寛之先生を講師にお招きして「BPSDの評価法と介入戦略」という内容で、オンライン講義をしていただきましたが、お話の流れが楽しく、時間があっという間の研修でした。

先生の講義は、評価方法に限らず認知症の方への作業療法を計画・実施していく上で必要な考え方をより深く学べる内容でした。どのお話も印象深いですが、私はStateとTraitの考え方に感銘を受けました。作業療法士は生活全般を見ることが役目であると思いつつも、つい「OT活動時間中」の工夫に力を注いでいたように思います。それでは、一時的な精神の安定しか与えられず、その方の進行予防には変化を与えることはできないと学び、肝に銘じて仕事にあたろうと思いました。

また、事例では「徘徊」という行動を見たときに、部屋を探しているのか(失見当)、物を取られたと思って探しているのか(妄想)など原因によってことらの対応の正解不正解が変わってくるという講義がありました。それを理解し、尊厳を損なわないよう支援をしていくことがトレイトにつながる取り組みであると学びました。

また、先生はライフヒストリーカルテを作られており、その人の人となりを係わる人みんなが把握していくことが大切なのだと感じました。今回聞ききれなかった内容をまた是非お聞きしたいとおもう講義でした。

                  西都病院     筒井 瑞紀

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