コンテンツへスキップ

2020年度 学術研修会 開催報告

さる2021年1月24日(日曜日)に 学術研修会「病院を飛び出し、地域をフィールドにする仕事術~仕事の流儀(私の作業療法道)~」を、Zoomミーティングを利用し、オンライン研修として開催しました。講師には、平成26年11月に 株式会社 未来図Labo を設立し、複数の自治体で地域リハ事業を展開し、ご活躍をしている 金子茂稔 先生(宮崎県作業療法士会 事務局長)に講演頂きました。
講演では、超高齢人口減少社会に突入し、作業療法士には「地域をまるごとリハビリする」ことが求められる昨今、地域行政に対して具体的な提案と支援を行う仕事術について、分かりやすくも熱くお話頂きました。少しだけ紹介すると、“AIやICTを使って利用者に分かりやすく情報を提供する術”“住宅改修支援における優先順位をつける術”“地域行政や地域住民の心をつかむ術”など興味関心をそそられる内容でした。
 今回の研修会の参加者は、30名であり、県士会に入会している人数からすると少なく感じる人数となりました。しかし、その分、当初予定にはなかったグループワークを実施し、参加者同士での意見交換が出来る時間を作って頂きました。研修会後のアンケートでは、「すごく分かりやすい内容で、地域の現状など初めて知ることも多かったです。今回の講義を受け、今後の自分の課題や患者様退院後の生活を見通すことの大切さを学ぶことが出来ました」「地域でOTがどう関わっていけるか模索しておりました。また、介入して効果が出ているのか、効果検証などの必要性を再確認しました」「行政との関わり方や地域での役割について、ヒントが得られました。自分でもできるところから取り組んでいきたいと思います」など、それぞれのおかれている環境から、一歩踏み出すための手掛かりを頂くことが出来ていた様に感じます。
 また、今回の研修会は、講師より承諾を得て、Zoom機能の1つを使い“記録(録画)”を行いました。様々な理由で、Liveでの研修会に参加する事が出来なかった県士会員の皆様へも、講師の思いを届けたいと思っています。現在、県士会理事会で、この研修会の記録をどの様に保管し、財産として県士会員へ提示することが出来るのかを検討している所だという事もお伝えしたいと思います。
最後に、各種研修会の案内はもとより、会員の皆様に対して、様々な情報を県士会ホームページに掲載していますので、定期的に覗いてもらえれば、大変うれしく思います。そして、宮崎県作業療法士会の公式LINEアカウントが始まっています。宮崎県作業療法士会から研修会の案内や各種情報がLINEより配信されていますので、こちらへの登録も是非よろしくお願いします。詳しくは、事務局からの案内文書(1月14日付け)をご確認ください。
今後とも、県士会活動にご理解とご協力を頂けますようお願い致します。

学術部理事 黒木俊光

先頭へ