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がんのリハビリテーション講座 感想

平成28年7月23日(土)、宮崎大学医学部にて「がんのリハビリテーション(以下がんリハ)講座」が開催されました。これは昨年度から「がんリハ研修会」を宮崎県で企画・開催している宮崎がんリハ研修会実行委員会が、医療関係者だけでなく、広くがん患者に関わる方達へのリハビリテーション普及を図り、がん患者の生活がより質の高いものになることを目指して企画されました。当日は医療・福祉関係者の方84名の参加がありました。今回の研修に参加してくださった 南館 幸代さんから感想をいただいています。

今回の内容として、がんのリハビリテーション概論では、リハビリテーション科医師、精神科医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の役割や関わりにおけるポイントが発表されました。他職種からのリハビリテーションへの効果が期待されている事や、患者の意欲が低下しないよう働きかけてくれていることを知り、チームでの連携があってこそのリハビリテーションだと感じました。その後のシンポジウムでは、事例(乳がん患者の急性期から終末期)を通して、病期ごとの症状や治療、各職種の介入方法、リハビリテーションの内容や目的、リスク管理など具体的にお話しいただき、直ぐに臨床で実践することが出来る内容でした。
講座の中で“日常の事ができている”ということへの関わりが大切だという事がとても印象深く残った言葉でした。機能や活動性の低下、社会の中から少しずつ関わりがなくなっていくがん患者にとって、リハビリテーションの時間にトイレに行くことや車いすに座るという日常に大きな意味があるという事です。その“日常の事ができている”という思いを最後まで一緒に共有できるセラピストでありたいと思いました。(南館 幸代さん)

宮崎がんリハ研修会実行委員会では、今後も宮崎県のがんリハの普及・啓発のための研修企画・運営を進めていきますので、興味のある方はぜひご参加ください。(津輪元)
*写真は宮崎がんリハ実行委員会のメンバーです。

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